「3連複5頭ボックスは何通り?」
競馬の馬券を購入する際、誰もが一度は抱く疑問ではないでしょうか。
このシンプルな疑問の答えを知ることは、あなたの馬券戦略を大きく進化させる第一歩となります。
競馬を始めたばかりの初心者の方から、いまひとつ馬券が当たらないと悩んでいる方まで、「3連複5頭ボックス」という買い方は、その手軽さと奥深さから多くのファンに支持されています。
「組み合わせ数はどうやって計算するの?」
「的中確率や平均的な払い戻し金はどのくらいなの?」
「1,000円くらいの少額でも楽しめるの?」
「軸馬流しや他のボックス買いと比べて、何が違うの?」
この記事では、そんなあなたの疑問に全てお答えします。
基本の「何通りか」という計算方法から、的中確率、気になる払い戻し金の目安まで、基礎知識を分かりやすく解説。
さらに、「トリガミ」を避けるコツや、人気馬と穴馬の最適な組み合わせパターン、勝利へ導くレースと馬の選び方といった実践的な戦略まで、一歩踏み込んだ情報をお届けします。
この記事を読み終える頃には、あなたは「3連複5頭ボックス」の魅力を最大限に引き出し、より賢く、そして楽しく競馬と向き合えるようになっているでしょう。
記事のポイント
- 3連複5頭ボックスの組み合わせ数と計算方法
- 馬券のメリット・デメリット、的中確率と平均払い戻し金
- トリガミを避ける買い目のコツや効果的な馬の選び方
- 予想に役立つ無料ツールとデータ活用で論理的な馬券術
3連複5頭ボックスは10通り!基礎知識

- 組み合わせ数と10秒でわかる計算方法
- 3連複ボックス買いのメリット・デメリット
- 的中確率と平均払い戻し金の目安は?
- 初心者も安心!1000円からの馬券投資術
- 軸馬流しや6頭ボックスとの違いを比較
- そもそも三連複とは?基本ルールを解説
組み合わせ数と10秒でわかる計算方法
競馬ファンなら一度は検討する「3連複5頭ボックス」。
この買い方が、いったい全部で何通りになるのかご存知でしょうか。
結論から申し上げますと、3連複5頭ボックスの組み合わせは全部で「10通り」です。
1点100円で購入すれば、1,000円で勝負できる計算になりますね。
この「10通り」という数字は、実は非常に簡単な計算式で誰でも瞬時に導き出すことが可能です。
その魔法のような計算式がこちらです。
▼3連複ボックスの計算式
選んだ頭数 × (選んだ頭数 – 1) × (選んだ頭数 – 2) ÷ 6
この式に、今回のテーマである「5頭」を当てはめてみましょう。
まず、選んだ5頭から順番に数字を3つ、小さくしながら掛け算します。
「5 × 4 × 3 = 60」となります。
そして、その答えである「60」を、最後に「6」で割ります。
「60 ÷ 6 = 10」となり、答えの「10通り」が簡単に出てきました。
なぜ最後に「6」で割るの?
3連複は、選んだ3頭の馬が着順に関わらず3着以内に入れば的中となる馬券です。
例えば「1番、2番、3番」という3頭を選んだ場合、3頭がゴールする順番の組み合わせは「3×2×1=6通り」ありますが、3連複ではこれら全てが同じ1つの的中として扱われます。
そのため、単純に掛け算しただけだと6倍の組み合わせ数になってしまうので、重複分をなくすために「6」で割る必要があるのです。
この計算方法さえ覚えてしまえば、6頭ボックスなら「6×5×4÷6 = 20通り」、7頭ボックスなら「7×6×5÷6 = 35通り」と、頭数が増えてもすぐに対応できます。
競馬場でマークシートを塗る際も、点数計算で迷うことがなくなり、よりスムーズに馬券を購入できるようになるでしょう。
3連複ボックス買いのメリット・デメリット
3連複5頭ボックスは、10通りという手軽さから多くの競馬ファンに愛用されています。
しかし、どんな馬券の買い方にも光と影があるように、この方法にも明確なメリットとデメリットが存在します。
ここでは、その両側面をしっかり理解して、あなたの馬券戦略に活かせるように解説していきましょう。
【メリット】広範囲をカバーできる的中させやすさ
最大のメリットは、何と言っても的中させやすいことです。
選んだ5頭のうち3頭が3着以内に入れば良いので、軸馬を決めて流す「フォーメーション」や「流し」といった買い方に比べて、着順を気にする必要がありません。
そのため、以下のような利点があります。
- 軸馬選びのプレッシャーが少ない
「この馬が絶対に3着以内に来る」という確信がなくても、候補の馬をまとめて買える安心感があります。 - 荒れた展開にも対応しやすい
人気薄の馬が突然飛び込んできて高配当になる、といった波乱のレース展開にも強いのが特徴です。 - 初心者でも考えやすい
「強そうな馬を5頭選ぶだけ」というシンプルな考え方で始められるので、競馬初心者の方には特におすすめの買い方と言えるでしょう。
【デメリット】トリガミ(マイナス収支)のリスク
一方で、最大のデメリットは「トリガミ」の危険性です。
トリガミとは、馬券が的中したにもかかわらず、購入金額よりも払戻金が下回ってしまう状態を指します。
3連複5頭ボックスは10点買い(100円ずつなら1,000円)なので、払戻金が1,000円以下だと、当たっても損をしてしまうのです。
特に、1番人気、2番人気、3番人気といった人気上位の馬だけで決着した場合、3連複のオッズは10倍(1,000円)を下回ることが非常に多くなります。
このデメリットがあるため、ただやみくもに人気馬を5頭選ぶだけでは、利益を出すのが難しい買い方でもあります。
メリットとデメリットを天秤にかけ、レースの特性に合わせて使い分ける判断力が求められるのです。
的中確率と平均払い戻し金の目安は?
3連複5頭ボックスの馬券を購入する上で、最も気になるのが「どれくらいの確率で当たり、いくらくらい儲かるのか?」という点ではないでしょうか。
結論から申し上げると、その的中確率と払い戻し金に、決まった数字というものはありません。
これらはレースの頭数や人気、そして何よりあなたの予想の精度によって、大きく変動するためです。
的中確率の考え方
まず、的中確率について考えてみましょう。
これは、レースに出走する馬の数によって変わります。
例えば、フルゲートである18頭立てのレースを考えてみます。
この場合、3着以内に入る3頭の組み合わせの総数は、全部で「816通り」です。
その中で、あなたが選んだ5頭ボックスの10通りが的中となる確率は、計算上「10 ÷ 816 ≒ 1.23%」となります。
待って!確率低すぎない?
この「1.23%」という数字は、あくまで18頭の中から完全にランダムで5頭を選んだ場合の理論値です。
実際の競馬では、実力のある人気馬や、調子の良い馬を見極めて予想しますよね。
そのため、あなたの予想の精度が高ければ、この理論上の確率よりも実際の的中率は格段に上がっていきます。
平均払い戻し金の目安
次に、払い戻し金(配当)の目安です。
これもレース結果によって大きく変動しますが、3連複は一般的に「中穴」を狙いやすい券種と言われています。
JRAのデータによると、3連複全体の平均配当は2万円?3万円前後で推移することが多いようです。
ただし、これは万馬券になるような高配当も全て含めた平均値です。
人気上位3頭で決着すれば1,000円にも満たないこともあれば、人気薄が1頭絡むだけで5,000円?1万円以上の「万馬券」に迫る配当が付くことも珍しくありません。
3連複5頭ボックスは、この中穴?高配当のゾーンを、比較的少ない点数で広くカバーできるのが魅力と言えるでしょう。
初心者も安心!1000円からの馬券投資術
「競馬を始めてみたいけど、たくさんお金がかかりそう…」
そう思っている競馬初心者の方にこそ、知っていただきたいのがこの方法です。
結論から申し上げると、わずか1000円という予算でも、競馬の醍醐味を十分に味わうことは可能です。
その鍵となるのが、まさにこれまで解説してきた「3連複5頭ボックス」という買い方なのです。
前述の通り、この買い方の組み合わせは全部で10通り。
馬券は1点100円から購入できるため、「10通り × 100円 = 1000円」となり、ちょうど1000円で全ての組み合わせを買うことができます。
1000円で得られる「体験」という価値
考えてみてください。
ランチ一回分、コーヒー数杯分のお金で、あなたは10パターンの的中する可能性を手にすることができます。
自分が選んだ5頭の馬たちが、レースの最後までどこにいるのか目で追いかける。
「あの馬がんばれ!」「そのまま残ってくれ!」と声援を送る。
このドキドキ感、ワクワク感こそが、競馬が提供する最高エンターテイメントなのです。
1000円は「投資」というより「娯楽費」と考えるのがおすすめです。
映画を観たり、ゲームに課金したりするのと同じように、週末の楽しみの一つとして捉えることで、健全に長く競馬と付き合っていくことができます。
もちろん、運が良ければその1000円が数万円になって返ってくる可能性も秘めています。
しかし、まずは「勝つか負けるか」よりも、「1000円でレースを10倍楽しむ権利を買う」という気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。
それが、最も賢く、そして長く競馬を楽しむための第一歩となるはずです。
軸馬流しや6頭ボックスとの違いを比較
3連複5頭ボックスは非常に優れた買い方ですが、競馬には他にも魅力的な戦略が存在します。
ここでは、似たような状況で使われがちな「軸馬流し」と、頭数を増やした「6頭ボックス」との違いを比較してみましょう。
それぞれの特徴を知ることで、あなたはレースの状況に応じて最適な武器を選ぶことができるようになります。
軸馬流しとの比較 ― 絶対的な信頼を置ける馬がいるか
「軸馬1頭流し」とは、「この馬は絶対に3着以内に入る」と確信した1頭(軸馬)を決め、そこから他の複数の馬(相手)へ流す買い方です。
例えば、軸馬1頭、相手4頭(合計5頭)で買う場合、点数は6点(600円)で済みます。
5頭ボックス(10点)より少ない点数で勝負できるのが魅力ですが、そこには大きなリスクが伴います。
- 最大のリスク
もし、あなたが選んだ軸馬が4着以下に敗れた場合、相手の馬が1着、2着、3着に来ていたとしても、その馬券はすべてハズレになります。
【使い分けのポイント】
軸馬流し: 絶対的な自信を持つ馬がいるレースで、点数を絞って勝負したい時におすすめ。
5頭ボックス: 強い馬が何頭かいて軸馬を1頭に絞りきれない、混戦模様のレースで威力を発揮します。
6頭ボックスとの比較 ― 点数とリターンのバランス
次に、選ぶ馬を1頭増やした「6頭ボックス」と比較してみましょう。
3連複6頭ボックスの組み合わせは、全部で20通り(2,000円)です。
5頭ボックスの倍の点数になるため、当然、選んだ馬が3着以内に入る確率は上がります。
しかし、購入金額が倍になるということは、トリガミ(的中してもマイナス収支)になる危険性もその分高まることを意味します。
人気サイドで決着した場合、払戻金が2,000円を上回るケースは少なく、的中したのに損をするという悲しい結果になりかねません。
【使い分けのポイント】
6頭ボックス: どの馬が来てもおかしくないような大混戦レースで、とにかく的中を重視したい時に。
5頭ボックス: コストと的中率のバランスを取りながら、堅実かつ効率的に利益を狙いたい時におすすめです。
そもそも三連複とは?基本ルールを解説
ここまで3連複5頭ボックスについて解説してきましたが、そもそも「3連複」という馬券の基本的なルールをご存知でしょうか。
意外と他の馬券と混同している方もいるかもしれません。
ここでは、競馬の基本に立ち返り、そのルールを分かりやすく解説します。
結論から申し上げると、3連複とは「選んだ3頭の馬が、着順にかかわらず3着以内に入れば的中」となる、非常にシンプルな馬券です。
「3連単」との決定的な違い
よく比較されるのが「3連単」という馬券です。
3連単は「1着、2着、3着になる馬を着順通りに」的中させなければなりません。
例えば、「1着-2着-3着」と予想した場合、ゴールが「1着-3着-2着」になっただけでもハズレとなる、非常にシビアな馬券です。
その分、的中した時の払戻金は非常に高額になります。
一方、3連複であれば、あなたが「1番、2番、3番」の3頭を選んだ場合、ゴールした順番がどうであれ、この3頭が3着以内を占めていさえすれば的中となります。
【具体例】
馬券:3連複で「1番、2番、3番」を購入
- 結果が「1着-2着-3着」→ 的中!
- 結果が「3着-1着-2着」→ 的中!
- 結果が「2着-3着-1着」→ 的中!
「馬連」よりも高配当が狙える
また、「馬連(2着までに入る2頭の組み合わせを当てる)」と比べると、当てるべき馬が1頭増えるため、当然、的中させるのは難しくなります。
しかしその分、払戻金は馬連よりも高くなる傾向にあります。
このように3連複は、3連単よりは格段に当てやすく、馬連よりは高配当が期待できるという、バランスの取れた魅力的な馬券なのです。
3連複5頭ボックスで勝つための実践戦略

- 勝利へ導く!レースと馬の選び方5箇条
- 人気馬と穴馬の最適な組み合わせパターン
- 【表】頭数別ボックス買い比較表(4頭~7頭)
- やりがち!トリガミを避ける買い目のコツ
- 成功事例に学ぶ!効果的な5頭の選び方
- 予想に役立つ無料ツールとデータ活用法
勝利へ導く!レースと馬の選び方5箇条
3連複5頭ボックスの基礎知識を身につけたあなたが、次なるステップに進むための実践戦略をご紹介します。
ただやみくもに5頭を選ぶだけでは、長期的に利益を出すことは困難です。
結論として、勝利の確率を格段に上げるためには、レースと馬を選ぶ上で守るべき5つのルールが存在します。
1. 「混戦レース」を狙い撃て
まず最も重要なのがレース選びです。
1頭だけ圧倒的な強さを持つ馬がいるような「本命レース」は避けましょう。
なぜなら、その馬が順当に勝った場合、配当が低くなり、10点買いではトリガミになる可能性が非常に高いからです。
狙うべきは、どの馬が勝ってもおかしくないような実力が拮抗した「混戦レース」です。
2. 人気馬は「3頭まで」と心得る
次に馬の選び方です。
5頭すべてを上位人気馬で固めるのは悪手です。
それでは的中しても、多くの場合トリガミで終わってしまいます。
選ぶ5頭のうち、上位人気(1?5番人気程度)の馬は、信頼度が高い2?3頭に絞りましょう。
3. 配当のカギ「妙味ある穴馬」を必ず加える
人気馬を絞ったことで生まれた残りの2?3枠。
ここに、高配当の鍵を握る「中穴」の馬(6番人気?10番人気あたり)を必ず加えます。
「実力はあるのに、なぜか人気がない」「前走は惨敗したが、今回は条件が好転している」といった、妙味のある馬を見つけ出すことが、利益を出すための最重要ポイントです。
4. 「トリガミチェック」を習慣にする
5頭を選んだら、必ずオッズを確認する習慣をつけましょう。
具体的には、選んだ5頭のうち、人気上位の3頭で決まった場合のオッズをチェックします。
もしそのオッズが10倍以下であれば、その組み合わせでは勝負を見送るか、穴馬の比率を上げるなどの調整が必要です。
5. 直前の「情報」を見逃さない
最後に、新聞の印や過去のデータだけに頼らないことも重要です。
競馬場のパドックで見る馬の気配や体つき、当日の馬場状態、騎手のコメントなど、レース直前の「生の情報」には、予想を覆すヒントが隠されています。
これらの情報を加味することで、あなたの予想の精度はさらに向上するでしょう。
人気馬と穴馬の最適な組み合わせパターン
前項の「5箇条」を実践する上で、多くの人が悩むのが「具体的に、人気馬と穴馬をどういう割合で組み合わせれば良いのか?」という点でしょう。
結論から申し上げると、唯一絶対の黄金比率は存在しません。
しかし、レースの特性に合わせて使い分けることで、勝利に大きく近づける3つの基本パターンが存在します。
パターン1:【バランス型】人気馬3頭 + 穴馬2頭
まず、最も基本となるのがこの組み合わせです。
上位人気馬の中から信頼できそうな3頭を軸に据えつつ、中穴クラスの馬を2頭加える布陣です。
安定感と配当妙味のバランスが最も良いのが特徴で、幅広いレースで活用できます。
人気馬3頭で堅く決まっても的中を確保しつつ、穴馬が1頭でも絡めばしっかりとプラス収支を狙える、万能型の戦略と言えるでしょう。
パターン2:【攻撃型】人気馬2頭 + 穴馬3頭
これは、より高配当を積極的に狙っていく攻めの布陣です。
人気馬への信頼度を2頭にまで絞り込み、残りの3枠をすべて中穴?大穴の馬に割り振ります。
本命不在の大混戦レースや、人気馬に不安要素が多い場合に特に威力を発揮します。
的中率はパターン1に比べて下がりますが、的中した際の破壊力は抜群。まさにハイリスク・ハイリターンな戦略です。
パターン3:【堅実型】人気馬4頭 + 穴馬1頭
こちらは、とにかく的中を重視する安定志向の布陣です。
人気上位馬の実力が抜けており、順当に決まりそうだと判断したレースで使います。
ただし、このパターンの場合は、選んだ穴馬1頭が3着以内に来なければ高配当は見込めません。
人気馬4頭のうち3頭で決着すると、ほぼ間違いなくトリガミになってしまうため、あくまで「ヒモ荒れ」を少しだけ期待する保険的な意味合いが強い買い方です。
【使い分けのコツ】
まずは「パターン1」を基本とし、レースが荒れそうなら「パターン2」、堅そうなら「パターン3」へとシフトするのがおすすめです。
【表】頭数別ボックス買い比較表(4頭~7頭)
3連複ボックス買いは、選ぶ頭数を1頭変えるだけで、必要な資金と戦略が大きく変わってきます。
ここでは、基本となる5頭ボックスを中心に、頭数を4頭から7頭まで変えた場合の「点数」「投資金額」「特徴」を一覧表にまとめました。
この表を見ることで、あなたに最適な頭数がきっと見つかるはずです。
頭数 | 組み合わせ点数 | 投資金額 (1点100円) | 特徴と推奨シーン |
---|---|---|---|
4頭 | 4点 | 400円 | 少数精鋭型。 かなり自信のある4頭に絞り込める場合に有効。コストを抑えられるが、1頭でも外すと的中しないリスクも。 |
5頭 | 10点 | 1,000円 | バランス型。 本記事の主役。コスト、的中率、回収率のバランスが最も良い。初心者から上級者まで、まず基本とすべき買い方。 |
6頭 | 20点 | 2,000円 | 的中率重視型。 とにかく的中させたい、混戦で軸馬が絞れないレースで有効。ただし投資金額が倍になるため、トリガミのリスクも増大する。 |
7頭 | 35点 | 3,500円 | 高配当保険型。 人気薄を含めて広範囲に網を張りたい大混戦レース向け。万馬券を狙うための戦略だが、相応の資金力が必要。 |
このように、頭数を増やせば増やすほど、的中する可能性は高まります。
しかし、それに比例して投資金額も増えていくため、人気サイドで決着した際のトリガミのリスクはどんどん高まっていきます。
やはり、多くのレースにおいて「10点買い1,000円」という5頭ボックスが、最もコストパフォーマンスに優れた戦略だということが、この表からもお分かりいただけるのではないでしょうか。
やりがち!トリガミを避ける買い目のコツ
馬券が的中したのに、払戻金が購入金額を下回ってしまう「トリガミ」。
特に10点買いの3連複5頭ボックスでは、誰もが一度は経験する悔しい思いではないでしょうか。
しかし、結論から言えば、いくつかのシンプルなコツを意識するだけで、このトリガミのリスクは大幅に減らすことが可能です。
1. やってはいけない!「人気馬だけ」ボックス
まず、絶対に避けるべきなのが、1番人気から5番人気までといった、人気上位の馬だけでボックスを組むことです。
確かに的中する可能性は高いかもしれませんが、この組み合わせで決着した場合、3連複の配当が10倍(払戻金1,000円)を上回ることはほとんどありません。
これは、いわば「当てるためだけの馬券」であり、利益を出すという観点からは最も遠い買い方だと心得ましょう。
2. 習慣にしよう!「最低オッズ」の確認
次に、馬券を購入する前に必ず行ってほしいのが「最低オッズ」のチェックです。
これは、あなたが選んだ5頭の中で、最も人気が高い3頭で決まった場合のオッズを確認する作業です。
もし、このオッズが「10.0倍」を下回っているのであれば、その馬券はトリガミになる可能性が非常に高いと判断できます。
その場合は、思い切って購入を見送るか、人気馬を1頭外して、もっと人気のない馬に入れ替えるなどの「買い目の調整」が必要です。
3. 利益の源泉!「妙味ある中穴馬」を組み込む
トリガミを避け、利益を出すための最も重要なコツがこれです。
それは、選ぶ5頭の中に、必ず配当妙味のある「中穴馬(6?10番人気あたり)」を1頭か2頭組み込むこと。
前述の通り、「人気馬3頭+穴馬2頭」のバランス型を基本とすることで、的中率を維持しつつ、穴馬が1頭でも絡めばしっかりとプラス収支が期待できる馬券になります。
トリガミを恐れるあまり点数を減らすのではなく、買い目の中身を工夫することが、勝利への近道なのです。
成功事例に学ぶ!効果的な5頭の選び方
これまでに解説してきた戦略やコツを、実際の馬券選びにどう活かせば良いのでしょうか。
ここでは、利益を出している人がどのような思考プロセスで5頭を選んでいるのか、ある成功パターンをモデルケースとしてご紹介します。
結論として、彼らは感覚で選んでいるのではなく、明確なロジックに基づいて5頭を組み立てています。
【ケーススタディ】実力が拮抗した重賞レース(G2・18頭立て)
ある熟練の競馬ファンAさんは、まずレース選びから始めました。
彼は、絶対的な本命馬がいない、どの馬にもチャンスがありそうな「混戦模様のG2レース」を選択。
なぜなら、その方が高配当が期待できるからです。
ステップ1:信頼できる「人気馬」を2頭選ぶ
Aさんは、まず上位人気馬の中から、過去の成績が安定している「2番人気の馬」と、このコースとの相性が抜群に良い「4番人気の馬」をピックアップ。
これで5頭のうちの2枠が埋まりました。
ステップ2:妙味のある「穴馬」を3頭探す
次にAさんは、高配当のカギを握る穴馬を探します。
・前走は大敗したが、今回は得意な距離に戻ってきた「8番人気の馬」。
・最近の成績はパッとしないが、乗り慣れた名騎手に乗り替わった「10番人気の馬」。
・パドックでの気配が抜群に良く見えた、大穴の「14番人気の馬」。
彼は、データと直感を組み合わせて、この3頭を選び出しました。
ステップ3:5頭ボックスの完成とトリガミチェック
最終的にAさんが選んだのは、「2, 4, 8, 10, 14番人気」の5頭。
彼は購入前に、最も堅く決まるであろう「2, 4, 8番人気」の組み合わせのオッズが25倍であることを確認。
これならトリガミの心配はないと判断し、3連複5頭ボックスを購入しました。
結果、レースは「4着-10着-2着」で決着し、見事に万馬券を的中させました。
この成功は偶然ではなく、レース選び、馬の組み合わせ、リスク管理という、論理的なプロセスに基づいた必然の結果だったのです。
予想に役立つ無料ツールとデータ活用法
ここまで解説してきた戦略や馬の選び方を、さらに高いレベルで実践するために不可欠なものが存在します。
それは、あなたの予想を客観的なデータで裏付けてくれる「予想ツール」の存在です。
結論から申し上げると、現在ではプロ顔負けの豊富なデータやツールが、誰でも無料で利用できる時代になっています。
1. すべての基本「JRA公式サイト」
まず絶対に外せないのが、日本中央競馬会(JRA)の公式サイトです。
ここには、信頼性100%の公式データがすべて詰まっています。
- 活用法①:出馬表と過去成績
各馬の過去5走の成績、持ちタイム、騎手、斤量(ハンデ)などを詳細に確認できます。 - 活用法②:オッズ
リアルタイムで変動する最新のオッズを確認できます。「最低オッズの確認」には必須です。 - 活用法③:レース結果と払戻金
過去のレースがどのような結果で、いくらの配当だったかを全て遡って調べられます。
2. データ派の必須ツール「netkeiba.com」
国内最大級の競馬情報サイトで、無料会員でも膨大なデータにアクセスできます。
JRA公式サイトよりも、さらに踏み込んだデータ分析が可能です。
- 活用法①:詳細な血統データ
父や母の父がどのコースを得意としているか、といった血統的な側面から適性を探れます。 - 活用法②:コース別データ
騎手や調教師、種牡馬(父馬)ごとの、コース別成績が分かります。「このコースの鬼」といった馬や騎手を見つけ出すのに役立ちます。 - 活用法③:ユーザーの予想や掲示板
他の競馬ファンがどの馬に注目しているか、といった世の中の評価を知ることもできます。
これらのツールから得られる客観的な「データ」と、あなたがこれまで学んだ「戦略」を掛け合わせることで、あなたの馬券選びは「勘」から「論理」へと進化します。
最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは気になる馬の過去の成績を眺めてみるだけでも構いません。
データに触れる時間が増えれば増えるほど、あなたの中に「妙味のある馬」を見つけ出すための引き出しが増えていくはずです。
3連複5頭ボックスは何通り?馬券の極意を総括
記事をまとめます
3連複5頭ボックスの組み合わせは10通り
計算方法は「選んだ頭数 × (選んだ頭数 – 1) × (選んだ頭数 – 2) ÷ 6」である
3連複は着順不問で3着以内を当てる馬券である
5頭ボックスは広範囲をカバーし的中させやすいメリットがある
最大のデメリットはトリガミ(的中してもマイナス収支)のリスクである
的中確率や平均払い戻し金はレースや予想で変動する
1000円から手軽に競馬を楽しめる投資術として活用できる
軸馬流しは点数を絞れるが軸が外れると全滅リスクがある
6頭ボックスは的中率が上がるがトリガミリスクも増える
混戦レースを狙い人気馬は2?3頭に絞るとよい
配当妙味のある中穴馬を必ず組み込むことが重要である
購入前の「最低オッズ」確認でトリガミを回避できる
人気馬と穴馬の組み合わせはレース状況で最適なパターンを選ぶ
JRA公式サイトやnetkeiba.comなどの無料ツールが予想に役立つ
データ活用で「勘」から「論理」へと予想を進化させる